面接で無意識にNG行動をしていませんか?

介護職の応募者に嫌われる面接官

面接は応募者を一方的に選考する場ではありません。応募者も面接官の振る舞いから職場の雰囲気を感じ取り、ここに転職して大丈夫かを見極めています。面接官の印象が悪いと選考辞退を招きかねません。面接官は法人の代表と心得て、今一度、NG行動をしていないかチェックしておきましょう。

<NG行動チェック>
普段の何気ない行動が応募者に悪い印象を与えているかもしれません、さっそく面接担当者が服装、身だしなみや言葉づかい、態度でNG行動をしていないかチェックリストで確認しておきましょう。

NG行動チェックリストをダウンロードする
※印刷して使える!PDF形式

応募者は面接官のココを見ている

応募者は面接で、職場の雰囲気やどのようなスタッフが働いているのかを確認しています。中でも応募者と直接話をする面接官は応募者の印象に強く残るため注意が必要です。面接官と応募者はお互いに対等の立場であることを肝に銘じて接することが重要です。

<面接官と応募者の立場は対等>
かつて雇用する側とされる側は上下関係という時代もありました。しかし、現在は雇ってあげていると横柄で高圧的立場で選考をしていては採用できません。面接官の対応次第で応募者の志望度が上がることもあれば下がってしまい、辞退を招く可能性もあります。また、ストレス耐性を見極めるためだとしても「圧迫面接」はNG。応募者にマイナスの印象しか与えません。

面接官の上から目線、横柄な態度、圧迫面接

<ブラック職場を避ける応募者>
ブラック職場の事例が頻繁にメディアで紹介されており、応募者は敏感になっています。とくに職場の人間関係を重要視しており、面接官の印象や態度で判断する傾向があります。

  • 売り手市場で応募者は職場を選べる状況。少しでも違和感があれば選考辞退する
  • 人間関係が良さそうな職場を探している
  • 面接官が上司や同僚になる可能性があるので、態度が悪いと選考辞退に直結する

<対応の悪い面接がもたらす悪影響>

  • 志望度の低下や選考辞退につながり、良い人材が他法人に採用されてしまう
  • SNSでの拡散、口コミサイトへの書き込みを通じて悪い噂が広まりイメージダウンに

好印象を与えるテクニックとは?

応募者に好印象を与えるには、挨拶や言葉づかい・態度、マナーの基本をしっかりと守ることが大切です。極端に下手にでたり、わざとらしい接待のような態度をとる必要はありません。初対面の応募者がこの面接官にならと心を開き、安心して話ができそうだと感じてもらうことがポイントです。

好印象を与える面接官の挨拶、言葉遣い、態度、マナー

挨拶

挨拶ははっきりと聞こえる声でしましょう。自然な笑顔を意識し、応募者の顔をしっかり見るとよいでしょう。また、お辞儀をするときは首だけ曲げるのではなく、腰からしっかり上体を倒しましょう。

(トーク例)
「こんにちは。本日は面接にお越しいただきましてありがとうございます」
「本日はお時間ありがとうございました。どうぞ気をつけてお帰りください」

言葉づかい/態度

年齢や性別、経験の有無などで言葉づかいや態度を変えることなく、すべての応募者と平等に接することがポイント。たとえ雑談中でもタメ口にならないように気をつけましょう。

(アクション例)
・明るいトーンではっきり聞こえるように話す
・適切なタイミングであいづちを入れる
・親身になって応募者の話を聞く

マナー

身だしなみを整える、時間を守るなど社会人としての基本はしっかりと実践ましょう。また、応募者の名前や書類は面接前に目を通しておくとスムーズに進行することができます。

(アクション例)
・面接の開始、終了時間を厳守する
・面接で使用する部屋や廊下の整理整頓をする
・応募書類は面接開始前に目を通す

できる面接官は先回りサポート!

最後に、応募者に好印象を与える方法をご紹介します。面接で応募者は休みや給料のことも確認したいと考えています。しかし、いきなり待遇について質問するのは…とためらう気持ちがあります。ひと通り質問がおわったら「応募者が聞きにくいけど知っておきたいこと」を面接官から切り出して、丁寧に説明するとよい印象を残すことができるでしょう。

(応募者が知りたいこと)
・雇用条件:給与や手当、昇給や評価制度、休暇制度など
・働き方:シフト勤務の決め方、夜勤回数、産休育休制度など
・合否連絡:いつごろを予定しているか、入職可能時期など
・研修プラン:入職後どのように業務に入るのかなど

面接官が応募者の身だしなみや態度で印象を判断するように、応募者も面接官を見ています。面接官は応募者を見極めなければという意気込みが強すぎて上から目線になりがちです。気づかずにNG行動をしてしまうと「この職場は大丈夫なのか」と不安を与えたり、「ここでは働きたくない」と辞退されてしまいます。チェックシートで面接官のNG行動を確認し、面接に臨みましょう。