リアルな情景が浮かぶ求人広告

「アットホームな職場」「働きやすい環境」よく見かける言葉ですが、こうした抽象的な表現だけでは、求職者の心をつかむのは難しい時代になっています。

応募につながる求人広告に共通しているのは、「この職場で働く自分が想像できる」ことです。

つまり、“どんな人と、どんな場所で、どんなふうに働くのか”というリアルな情景が思い浮かぶかが、応募を後押しする大きな分かれ道になります。

そのためには、給与や勤務時間といった条件面だけでなく、日々の仕事や職場の雰囲気を、具体的に伝える工夫が必要です。本記事では、求職者が「働く自分」を想像できる5つの情報と具体的な記載例をご紹介します。

今すぐ実践できる見直しポイントとして、ぜひお役立てください。

「働く」が伝わる求人にするための5つの情報活用法

求職者が求人を見て「ここで働きたい」と思うかどうかは、情報の「質」にかかっています。特に重要な5つの情報について、それぞれ何をどのように書けばよいかを、具体例を交えて解説します。今の求人広告に不足している情報がないか、ぜひ見直しの参考にしてください。

【1】 具体的な仕事内容

「介護業務全般」や「看護業務」だけでは、仕事内容のイメージが湧きづらく、応募につながりにくくなってしまいます。実際のシーンが浮かぶように書くことで、「自分もできそう」と感じてもらえます。

<具体例>
●介護(施設)
「⾷事や⼊浴の介助に加え、利用者との会話や、四季折々の⾏事の準備・運営などもお願いします」

【ポイント】
介護・介助だけでなく「日常の関わり」や「イベント的な活動」も伝えることで、仕事の幅ややりがいがイメージしやすくなります。

●介護(訪問)
「利用者のご⾃宅での⼊浴介助、買い物同行や調理など、⽇常⽣活を支える業務が中心です。1日3〜4件訪問します」

【ポイント】
業務内容+訪問件数の目安を伝えることで、働くイメージが具体化します。

●看護(訪問)
「バイタルチェック、服薬管理、医師の指示に基づく喀痰吸引などに加え、介護士と連携してご利用者の健康変化を早めにキャッチする役割を担います」

【ポイント】
「具体的な業務」+「チームでの連携」まで含めて伝えることで、仕事の全体像が見えやすくなり、「自分の経験が活かせそう」と感じてもらいやすくなります。

【2】スタッフの雰囲気や年齢層

どんな人が働いているかは、求職者がとても気になるポイントです。「20〜60代のスタッフが活躍中」「明るく穏やかな雰囲気」など、年齢層や人柄の傾向を伝えることで「自分もなじめそう」と感じてもらえます。

何名かの職員に協力してもらい、どのような雰囲気で働いているか、本人のコメントを紹介するとより伝わりやすくなるでしょう。

<スタッフの声記載例>
【30代/常勤】
前職は施設勤務で、最初は訪問介護での仕事に不安もありましたが、同世代のスタッフも多くてすぐに打ち解けました。わからないことがあっても丁寧に教えてくれる先輩ばかりで、安心して働いています。

【50代/パート】
子育てが一段落してからパートで働き始めました。20代〜60代まで幅広い年齢層のスタッフがいて、雰囲気も穏やか。皆で協力して仕事を進めているので、人間関係のストレスが少ないのがうれしいです。

【3】一日の業務のながれや勤務パターン

1日どんなふうに仕事が進むのかを知ることで、求職者は働く姿を自然と思い描けるようになります。介護職は「体力的にきつそう」「忙しそう」といった漠然とした不安を抱かれやすいため、1日のタイムスケジュールを提示することで、業務の流れやメリハリが伝わり、安心感を持ってもらえます。

夜勤専従や訪問系など、時間帯や業務に特徴がある職種では、ミスマッチや早期離職を防ぐ上でも有効です。

<一日のスケジュール記載例>

[時間帯/主な業務内容]

7:00/出勤・申し送りの確認。夜勤スタッフから情報共有や注意事項の引き継ぎ

7:30/起床介助・整容。着替え・洗顔・トイレ誘導など、朝の身支度サポート

8:00/朝食介助・服薬確認。自立度に合わせた食事の見守りや介助を行い、服薬もサポート

9:00/口腔ケア・排泄介助。排泄リズムに合わせたケア、トイレ誘導やオムツ交換など

10:00/入浴介助(日替わり)入浴日は3〜4名程度を順番に介助。空き時間は見守りやレク準備

12:00/昼食介助・片付け。配膳・介助・服薬チェック。食後は利用者の休憩を見守り

13:00/休憩(交代制)スタッフ間で時間をずらして休憩

14:00/レクリエーション・体操。歌やゲーム、制作活動などで利用者と交流

15:00/おやつの配膳・介助。お茶の時間を通じてコミュニケーションや水分補給

16:00/排泄・整容・記録入力。トイレ誘導、衣類の整理、業務記録の記入など

17:00/申し送り・退勤。夜勤スタッフへの引き継ぎ、利用者の状況共有
4】利用者との関わりや距離感

「どんな方と、どんなふうに関わる仕事なのか?」この点も求職者が気にしているポイントです。

たとえば、認知症の方との会話を大切にしているのか、レクリエーションや生活支援を通して信頼関係を築いているのか、リハビリを通じて自立した生活を送れるサポートをしているのかなどです。

このような「関係のあり方」を伝えることで、単なる業務内容だけでは見えない“仕事の魅力”が伝わります。

<関わり方の記載例>

「一緒に歌を歌ったり、昔の話を聞いたりする時間も大切にしています」

「生活のちょっとした変化に気づけるよう、日々の声かけを欠かさず行っています」

「ご自宅での暮らしを尊重しつつ、無理のないペースでケアを提供しています(訪問系)」

利用者との関係性を丁寧に描くことで、「この仕事をしてみたい」「自分こうしてみたい」と感じる求職者の背中を押せるかもしれません。

5】やりがいや成長のエピソード

どんな瞬間にやりがいを感じられるのか、自分自身が成長できる環境か…。

求職者は、給与や福利厚生だけでなく「働く意味」や「人としての成長」も重視しています。「やりがいがあります」に加えて、実際にスタッフが感じた喜びや変化を紹介することで、共感や納得感を与えることができます。

<エピソード記載例>

「“あなたがいてくれてよかった”と言われたとき、この仕事を選んでよかったと思えました」

「最初は声がけもぎこちなかった私が、今では“あなたじゃないとダメなの”と頼りにされる存在になれました」

「終末期に関わったとき、ご家族から深く感謝され、人と関わる仕事の尊さを実感しました」

こうした体験談は、「自分もこんなふうに働けたら」と感じるきっかけになります。

やりがい=特別な話ではなく、日々の中でふと感じることだからこそ、スタッフ一人ひとりのリアルな声を伝えることが、求人全体の説得力を高めます。

情報を入れるときのコツは「情景」

「明るい職場です」「イキイキと働けます」

よく見かける表現ですが、読む側にとっては具体的なイメージが湧きにくいのが難点です。

大切なのは、“働く情景”が目に浮かぶように伝えること。「どんなスタッフが」「どんな雰囲気で」「どんな仕事をしているのか」が想像できると求職者の共感や安心感につながります。

<情景が浮かぶ記載例>

「20代から60代まで在籍しており、それぞれの得意分野を活かして業務を進めています。休憩中は世代を超えて趣味の話で盛り上がることも!」

【ポイント】
「仲が良い」ではなく、実際の様子を描写することで雰囲気が伝わる。

「業務中は自然と声をかけ合い、必要なサポートは積極的に手を差し伸べる。そんな“思いありのある距離感”で職員が連携しています」

【ポイント】
職員の行動理念を描写することで、“一緒に働く自分”が想像しやすくなる。

抽象的な表現ではなく、情景描写を心がけるだけで、求人の印象はガラッと変わります。「求職者が知りたいこと」に目線を合わせることが、魅力的な求人づくりの第一歩です。

“伝わる求人”になっているか見直してみましょう

求人広告は、“働く姿が想像できるかどうか”で、求職者の印象が大きく変わります。

業務内容やスタッフの雰囲気、やりがいのエピソードなどが具体的に書かれていると、「この職場、他と少し違うかも!」と感じてもらいやすくなります。

「自分に合いそう」「応募してみようかな」という気持ちを後押しするためにも、「誰に」「何を」「どう伝えるか」を意識して、いま掲載中の求人広告を見直してみましょう。

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