応募者の警戒心を解いて"本音"を引き出す

面接は初対面同士です。お互いに緊張するのは無理もありません。特に応募者が緊張した状態では、本音を引き出すのは難しくなります。話しやすい雰囲気を作るためには心理学の知識が役に立ちます。応募者の人物像を見極められるようになり、ミスマッチ採用を減らせるでしょう。

このような経験はありませんか?

お互い緊張してぎこちない雰囲気に…形式的な会話になってしまう

当たり障りのない回答しか聞けず、人物像を把握できない

<応募者の警戒心を解くことが重要>
応募者は緊張して面接に臨んでいます。リラックスした状態でなければ本音を引き出すのは難しくなります。面接官が応募者の緊張感を取り除き、話しやすい雰囲気を作りましょう。うまく会話のキャッチボールができ、短時間で信頼関係を築ければ、志望度もアップします。またお互いがお互いをしっかり知ることができれば、ミスマッチ減にも効果的です。

すぐに使える!面接に役立つ心理学

本音を引き出すためには、心を開いてもらえる面接の場を作ることが重要です。効果的な心理学の活用は、面接をスムーズに進められ、応募者とのコミュニケーションも活発化します。本音を話しやすい雰囲気を作る2つの心理学を紹介します。

<メラビアンの法則>
言語情報と非言語情報(視覚・聴覚)によって聞き手の受け止め方が変わること

<ラポール形成>
お互いに信頼関係ができ、安心して相手を受け入れることができている状態

面接官の印象を決める!メラビアンの法則

面白いと言っているわりには目が笑っていない人を怖いと感じた経験はありませんか?人は言葉以外の情報からもコミュニケーションを図ろうとしています。目・耳・言葉の情報を一致させると違和感をもたれません。特に目から得た情報は優先されるので、身だしなみや表情で好印象を与えましょう。

<メラビアンの法則>

メラビアンの法則

▶見た目が大切!視覚が優先される
人は話し手が発するあらゆる情報にアンテナを張って判断しています。どれか1つでも一致しない場合は、視覚情報が最も優先され、続いて聴覚情報、言語情報の順で認識します。面接でメラビアンの法則を活用する二つの例を見てみましょう。

(好かれる第一印象で面接をスタート)
面接を始める前に身だしなみを整え、明るい表情で応募者を迎えましょう。
・清潔感のある服装と身だしなみ
・笑顔、明るい表情で挨拶や自己紹介
・腕や足を組んで威圧感を与えない

(聴く姿勢で話しやすい雰囲気作り)
面接に上下関係はありません。タメ口や上から目線に気をつけましょう。
・年齢や性別に関わらず敬語で話す
・明るい声のトーンで話す
・応募者の回答に相槌をする

◆こんな面接はイヤだ"応募者の声"
「面接官がサンダルで服装もだらしがない。パワハラ発言もあったので話をしたくなくなりました」
「尋問口調が怖い。素直に話したら怒られたので当たり障りのない受け答えをしていた」

知っトク!心理学

面接官が応募者の第一印象や身だしなみを大切にするように、応募者も面接官の印象を気にしています。最初の印象は約3秒で決まると言われています。限られた時間内で良い関係性を築くために“第一印象”を大切にしましょう。

短時間で信頼関係を築く!ラポール形成

自然に本音を話してもらうためには、面接官と応募者の双方がリラックスした状態になることがポイントです。その手助けとなるのがラポール形成の考え方です。ラポールの語源はフランス語で架け橋で、信頼関係ができている状態を言います。応募者の人柄を知ることでミスマッチ減にもつながります。

<ラポール形成に必要な3つの要素>
1.尊重:相手が大切に思っていることや価値観に敬意をはらう。誠実に向き合うこと
2.類似性:似た環境、趣味や好きなものが近いと好感度が自然と高まる
3.ペーシング:話す速度や声の大きさを相手と同じようにするコミュニケーション方法

(聴く・受け止めて信頼感アップ)
受け入れる姿勢を見せ、心を開いて話そうという気持ちを引き出しましょう。
・応募者の回答を遮らない
・退職理由や志望動機を否定しない
・プライベートな事情を非難しない

共感は言葉と態度でしっかり伝える
共感すると短時間で信頼を得られ、安心して話すことができます。
・共通点を見つけたら伝える
・声のトーンを応募者に合わせる
・声と動作の両方で相槌をする

◆こんな面接はイヤだ"応募者の声"
「何を答えても否定されてしまい、途中から話す気がなくなってしまった」
「早口で一方的に感じた。質問に答えたのに無反応で、コミュニケーションが取れなかった」

知っトク!心理学

本音で話してもらうには警戒心を解き、打ち解けた心理状態を作ることが重要です。親身になって向き合うと信頼され、「この人なら素直に本音が話せる」と感じてもらいやすくなります。

まとめ

求める人材を採用するためには、面接で応募者の人となりをよく知り、適切に評価する必要があります。面接官は応募者の見極めに加え、入社意欲を高める役割も担っています。面接で応募者がずっと緊張している状態では、本音や本来の人物像を知ることは難しくなります。面接官がリラックスして話せる面接の雰囲気を作ることを意識しましょう。「心理学」の知識は、スムーズなコミュニケーション構築に効果的です。さっそく次回の面接からお試しください。