
長く働ける人材は「価値観の一致」で選ぶ!
チームケア・対人支援が中心の介護・医療・障害福祉・保育業界では、「価値観の一致」がとても重要です。スキルや経験では見えにくい“その人らしさ”こそが、職場との相性を左右するカギです。応募者の価値観を知ることで、ミスマッチによる早期離職を防ぎ、定着につながる採用が実現できます。
【価値観が一致した人材が働く職場】
・定着率アップ
・職員の意欲が高い
・人間関係が円滑
応募者の価値観を知るメリット
- 現場との相性がわかる:自法人の雰囲気や方針にマッチする人材か、判断しやすい。
- 早期退職を防止:「こんなはずじゃなかった…」という入社後のギャップを防げる。
- 人柄採用ができる:考え方や働き方の本音がわかり、人間関係のトラブルを防げる。
自然な会話から見極める応募者の価値観
応募者の価値観を理解することで、職場との相性を見極めやすくなります。では、その価値観をどうやって面接で引き出せばよいのでしょうか?大切なのは、答えを引き出す“聞き方”と“深掘り”の工夫です。応募者がリラックスできるよう、自然な会話の雰囲気を作ることが大切です。
【「正解」を求めない】
YES/NOではなく、応募者が“自分の考え”を話せる質問をする。
(例)×あなたは素直ですか?→多くの場合「はい」と答えるので本心がわからない
【経験や考え方に注目】
単に「何をしたか」ではなく、「なぜそうしたのか」「そのときどう感じたのか」を聞く。
(ポイント)“考え方の傾向”を探る
【掘り下げ質問をする】
表面的な回答のままで終わらせず、さらに一歩踏み込んで、理由や背景を聞き出す。
(ポイント)会話や追加の質問を通じて理解を深めていく
面接で使える!価値観を知る質問5選
「あなたの価値観は?」とストレートに聞いても、応募者の本音や考え方はつかみにくいものです。大切なのは、会話の中で“その人らしさ”が表れる質問をすることです。比較的答えやすい"仕事のやりがい"から始めると自然に会話が進みます。応募者の回答から自法人の現場の相性を見極める視点で聞きましょう。
【1】仕事で「やりがい」を感じるのはどんなときですか?
(質問の意図と見極めポイント)
どんな時に喜びや充実感を得ているかを知ることで、応募者の「仕事の原動力」を把握できます。
(ここを見極める)
モチベーションの源泉は何か?
回答例)感謝の言葉をもらう、誰かの役に立つ、成長を実感 など
大切にしている考え方は何か?
回答例)相手に寄り添いたい、チームで達成するのが好きなど
【2】これまでの職場で大切にしてきたことは何ですか?
(質問の意図と見極めポイント)
仕事をする上で重視している価値観や行動基準を知ることで、。自法人の方針や職場環境との相性を判断しやすくなります。
(ここを見極める)
判断基準や優先している価値は何か?
回答例)「報連相を大事にしている」→ 協調性重視
回答例)「利用者(患者)ファーストで行動」→ホスピタリティ重視
【3】尊敬できる上司や先輩はどんな人でしたか?
(質問の意図と見極めポイント)
尊敬する人物像から、応募者が重視する価値観や人間関係の傾向を読み取れます。
(ここを見極める)
“理想”のあり方は何か?
回答例)「誰にでも丁寧に接していた」「困っているときにすぐ声をかけてくれた」→親切心に共感
【4】意見が違う人と一緒に働くとき、どうしていますか?
(質問の意図と見極めポイント)
考え方の異なる相手とどう関わるかを知ることで、対人スキルや葛藤への向き合い方、人間関係の作り方がわかります。
(ここを見極める)
違いをどう受け止めているか?
回答例)「まず相手の意見を聞く」「妥協点を探す」「指摘について感謝する」など
【5】理想の働き方や職場のイメージを教えてください。
(質問の意図と見極めポイント)
どんな環境で安心して働けるかを知ることで、自法人の職場環境や運営方針とのマッチ度を確認できます。
(ここを見極める)
どのような環境が働きやすいか?
回答例)「チームで協力し合える職場」「仕事と家庭が両立できる柔軟な働き方」「新しいことにチャレンジできる風土」
ちょっとした工夫で価値観を引き出しやすくなる
応募者の本音は面接官の接し方次第で、ぐっと引き出しやすくなります。すぐに実践できるシンプルな工夫をご紹介します。
【話しやすい雰囲気づくり】
リラックスすると本音を引き出しやすくなります。
【回答を深堀りする】
理由や具体例を聞くと、より深く理解できます。
退職理由や志望動機は深堀りで価値観を知る
表面的な退職理由や志望動機の裏には、その人ならではの価値観や働き方へのこだわりが隠れていることがあります。回答を深堀りすることで、応募者が何を大切にしているか、どんな環境で力を発揮できるかが見えてきます。
<退職理由>同じ理由で早期退職してしまわないかを確認するために有効な深堀り質問例
「なぜ〇〇のできごとについて、そのように感じたのでしょうか?」
「具体的に〇〇に納得できなかったことを教えてください。」
「〇〇を改善するために、何か行動されたことはありますか?」
「弊社に入社したら〇〇が改善されると思った理由を教えてください。」
<志望動機>“どれだけ調べたか”や“本気度”を確認するために有効な深堀り質問例
「弊社の理念で特に共感したポイントと理由を教えてください。」
「これまでの経験をどのような場面で活かせそうですか?」
「具体的にどの点が長く続けられそうだと考えましたか?」
「なぜ〇〇職に挑戦することで成長できると考えたのですか?」
価値観で合否判断をするときのポイント
スキルや経験だけでなく、「価値観の一致」は定着や活躍に欠かせない要素です。合否を判断する際は、応募者の価値観と職場の相性を見極める視点が重要です。チェックリストを使って、自社の方針と応募者の価値観との親和性を確認しましょう。
採用成功のカギは“価値観”にあり
価値観の一致は、スキルや経験以上に、職場での信頼関係や働きやすさに影響します。だからこそ、面接では応募者の言葉に丁寧に耳を傾け、背景や想いを引き出す工夫が欠かせません。
「どんな人と働きたいか」という視点をもちながら、応募者の価値観を深く理解することが、定着につながる採用の第一歩になります。


