退職理由から本心を見抜く3つのポイント

退職理由のほとんどは不平不満に起因しています。中には求職者に落ち度がないケースもあるので、慎重に見極めましょう。面接では、過去のネガティブな出来事に対して、どう向き合い、考え、行動したのかを確認するのがポイントです。退職理由から応募者の本心を見極める際の3つのポイントをご紹介します。

※出典:(公財)介護労働安定センター「介護労働実態調査」

【1】仕事に対する考え方

改善をしたい、チームワークを活かした業務をしたいなど、前職では難しかったことが自社の環境で実現できればOK!

選考判断は慎重に
一方的に会社の方針や同僚、上司の落ち度ばかりを話す
× 思い通りにならないと投げ出す人材

採用を検討
改善やアイデアを提案し続けたが、受け入れてもらえなかった
◎ 状況を良くしようと努力できる人材

【2】同じ理由で退職する可能性がないか

待遇・働き方など応募者には死活問題のケースも。同じ課題を抱えている場合は正直に話すことでミスマッチ防止に!安易な採用に気をつけましょう。

選考判断は慎重に
残業が多すぎて家庭との両立ができなくなった
× 同じように残業があり、難しい

採用を検討
利用者の尊厳を守ったり、自立の支援ができなかった
貴社の方針と合えば活躍できる

【3】責任感があるか

難しい業務に挑戦する、正しい行動をとってきたかなど仕事に真摯に向き合っていたかを判断!

選考判断は慎重に
上司の不正が当たり前で職場の雰囲気が悪かった
× 見て見ぬふりをするタイプの可能性

採用を検討
長期にわたり人手不足が続き、1人でクレーム対応していた
業務を投げ出さす、やり遂げる人材

注意したい退職理由や態度

退職理由の多くは「不満」です。マイナスの状況に直面したときの対応力を見るとよいでしょう。回答時は感情的にならず落ち着いて話しているか、一方的に不満を主張していないか態度も見極めのポイントです。

他責や悪口が多い

気に入らなかったことを一方的に会社や上司、同僚のせいにする他責思考は気をつけるポイントです。また面接の場で悪口を言う応募者は、問題を起こしやすい可能性があるので注意しましょう。

(見極めポイント)
良くない状況を自ら考え、行動して変える努力ができていたか

(NG回答例)
「教育や研修体制が全くなく、上司も何の指導もしてくれなかった」

(採用を検討したい回答例)
「入社時の研修や業務のフォローが全くありませんでした。自ら質問や学習して業務を進めましたが、スキルアップに限界を感じました」
マイナスの状況でも良くしようと努力していれば問題なし

不平不満を話し続ける

パワハラやモラハラ、違法残業などは同情すべき退職理由です。しかし、面接の場で一方的に不平不満を話す応募者には注意しましょう。職場の雰囲気が悪化してしまう可能性があります。

(見極めポイント)
「ネガティブ」を「ポジティブ」に変換できているか

(NG態度例)
「パワハラ上司の言動を次から次へと話して止まらない」

(採用を検討したい回答例)
「頻繁に感情的になる上司で、パワハラを受けていると感じました。私は上司や同僚と協力しあう環境の方が力を発揮できそうです」
客観的に受け止め、冷静に話せていれば問題なし

深堀り質問で考え方や性格を判断

退職理由はネガティブなものが大半ですが、そこに応募者の「本当の価値観」が隠れています。追加の質問をし、会話を重ねていくと、応募者の人柄や価値観が見えてきます。

深堀り質問の2つの型”
<なぜ?>理由を聞いて考え方を探る
<具体的に・例えば>行動や価値観を探る

今すぐできる!深堀り質問例

(応募者の退職理由①)
給料の折り合いがつかなくなった

(深堀質問例)
【Q】具体的に不足している額はどのくらいでしょうか?
【Q】なぜ前職では給料アップが難しかったのでしょうか?資格手当などはありましたか?

(見極めポイント)
特に努力はしていないが不満に思っている人材は要注意です。給料アップの努力をしたが、会社都合で限界があった場合や働き方・自身のスキルを客観的に把握していて、アップしたい額も妥当であればOK!

(応募者の退職理由②)
職場の雰囲気が悪く、特に人間関係がよくなかった

(深堀質問例)
【Q】そちらの職場ではなぜうまく人間関係が築けなかったのでしょうか?
【Q】〇〇さんが考える理想的な職場の雰囲気とは何か、具体的に教えてください。

(見極めポイント)
他責にしている、漠然とした不満や愚痴を話す人材に注意しましょう。マイナスの状況下であっても、自ら雰囲気を変えようと行動していた、また、働きたい職場の環境が明確であればOK!

まとめ

退職理由には応募者の本心が隠れています。不平不満が全面に出てしまっている場合は注意が必要です。応募者の考え方を知るためには、深堀質問で具体的なエピソードや思いを引き出しましょう。仕事に対する向き合い方がわかり、採用判断がしやすくなります。ネガティブな体験も、応募者自身が状況を客観的に捉え、改善行動できていれば貴社で活躍できる可能性が高いでしょう。